昭和の香り、スナックは人生の学び舎 

客同士意気投合、人情味あふれる 「いいですか1人でも…」。

福井市の繁華街、片町(順化1、2丁目)の雑居ビル3階。

店の扉をゆっくりと開く。

「いいよー、入って」とママの明るい声が出迎えてくれる。

そして、お客たちがつくるへつらいのない空気―。

昭和の香りのする「スナック」は、お客の高齢化などで少なくなっているが、

癒やしや接待だけでなく、仲間づくりや社交の場としてその力を発揮している。

ちょっと恋しくなった人情味が、さりげなく添えられて。  

扉の外に漏れるカラオケの歌声。

店内は十数人も入れば満席で、ミラーボールがまぶしい。

年季の入ったカウンター席では常連のお客が話に花を咲かせている。

ママが席に案内すると、すかさずお客たちに“橋渡し”。

「どーもです」。 

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