炒り玄米を製品化 がんとむきあう会、味覚障害の人も味わえる
がん患者や支援者らでつくる「がんとむきあう会」(金沢市)は、
味覚障害になった人も味わうことができる炒(い)り玄米を製品化した。
がん患者は抗がん剤の副作用などで「味が変になって飲食できる物が少ない」と
悩むことが多い。
炒り玄米を使ったスープは親しまれているが、炒る過程を負担に感じる人もおり、
同会は製品の提供を通じて患者や家族を支援する。
炒り玄米は県内産の餅米のみを使い、同会と連携する丸八製茶場(加賀市)が製造する。
餅米を洗った後に一度蒸し、乾燥させた上で炒る。
香ばしい風味が特徴だ。
炒り玄米スープは加賀藩士の子孫である料理家辰巳芳子さん(神奈川県鎌倉市)が、
病に倒れた父のために考案した。
炒り玄米と昆布、梅干しを炊いてつくり、
味覚障害がある患者でも昆布だしと適度な酸味を楽しめるという。
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